「海賊女帝」 ナミ達が船を離れてから三日が経った。 しかし未だに帰らない上に音沙汰がない。 チョッパーは甲板でウロウロしながら思いつめていた。 皆の様子を見に行くべきか、それとももう1日様子を見るか。 ルフィはと言うと、もう船を出たくて仕方ない様子で外ばかりを見つめていた。 「ルフィ、如何したのじゃ」 ハンコックはだいぶ良くなり、傷はまだあるものの高熱や眩暈といった症状は治まり、歩けるようになった。 「おう、それが仲間が戻って来ねーんだ、だから町に様子を見に行こうかと思って」 「でももしかしたら今日帰ってくるかもしれないし、そしたらすれ違いになっちゃうかもだぞ」 チョッパーは足を止めてルフィとハンコックに向けて言った。 「うむ・・・」 ハンコックは少し考えるように腕を組み、暫くしてルフィに告げた。 「わらわとサロメで様子を見て参ろうか?」 「何言ってんだ、まだ傷治ってないだろお前」 「いや、もう痛みなどはほとんど無い。少し、体を動かしたい気分でもある」 「でも、一人・・・と一匹で大丈夫なのか?」 チョッパーがハンコックの後ろからゾロゾロを姿を現したサロメにびくつきながら尋ねる。 「わらわを舐めるでない。サロメがおれば猛獣如きなんとでもなる」 「エー!じゃあ俺も行きた〜い!」 ルフィが目を爛々と輝かせて挙手をする。 「エー!!オレ一人で留守番か!?」 「ではルフィが来る代わりにサロメを残そう」 「・・・エーッ!!!」 チョッパーはシーッと長い舌を出す巨大な蛇を恐ろしげに見上げた。 「わらわとルフィで日没までに船に戻る、でどうじゃ」 「賛成さんせーっ!!」 嬉しそうにはしゃぐルフィと、何だか顔を少し赤らめながらルフィを見やるハンコックに チョッパーはもう、邪魔する事はするまいと涙ながらにうんと頷いた。 (オレ、この蛇に食われないかな・・・) 兎に角早く、クルーが戻る事を願うチョッパーだった。 + + + 「おー!すっげー!」 ジャングルの中を子供のように駆け巡るルフィ。 多くの木々には見た事も無い美味しそうな果実がなっていた。 ルフィはそれを全て食べ尽くして行ったのである。 「ルフィ、こ、これも食すのじゃ」 ハンコックもそれに協力し、まだルフィが食べていない果実を探してはルフィに捧げる。 最初は、毒など心配していたのだが、そんな忠告も聞きもせず次から次へと実を手にするルフィに 「なんと男らしい・・・」 と、とろんとした目で見つめていた。 ・・・それを止めるものは誰もいない。 「うめー!ハンコックこれうめーぞ!」 「そ、そうか・・・わらわの取った実を食してくれるとは・・・」 そう言っては手を頬に充て、恥ずかしそうに俯くのだった。 それから暫くして。 相変わらず、見慣れない実を見つければ手を伸ばすルフィだったが ハンコックは鋭くも何か違和感を感じていた。 「・・・(なんじゃ、視線を感じる)」 「どうした?ハンコック」 ピタリと足を止め、辺りを伺うハンコックにルフィは振り向き尋ねた。 「ルフィ、・・・気をつけよ、近くに何かおるぞ」 その言葉にルフィは辺りを見渡すが、肉眼では確認する事が出来ない。 暫くそうやって様子を伺っていると・・・ 「シュッ」 一本の矢が二人の間を抜けて背後の木に突き刺さった。 「誰だっ」 ルフィは矢が飛んできた方角を見るが、それまで感じていた気配は消えていた。 「なんじゃ、何か記してあるぞ」 ハンコックは矢を引きぬくと、そこに縛られた紙を解いて開いた。 「なんて書いてあるんだ?」 「・・・“伯爵城へ参れ”。なんじゃ、伯爵城とは」 「?よくわかんねーけど、ナミ達が行った町にあるんじゃねーか?」 二人は日没までの時間を気にしながら、町へと向かって足を速めた。 ―――――――――――――――――――――――――――――― うん、ちょっとストーリー思いついたので これからは何とか更新していけるかと思います(多分