あれは、いつ頃だったか。 おそらく天地橋での戦いの後だったかと思う。 里に戻った7班は、重苦しい雰囲気を崩せずにいた。 目の前にサスケがいたのに― そんな言葉が今にも出そうな顔をしている、ナルトとサクラ。 ボクは無理に空気を変えようとはせず、ただ必要な事だけを話しながら里に向かった。 それから数日してからの事。 再び任務で7班は集合した。 ナルトの元気はいつも通りで、しかしサクラはまだ影が残る。 そんなサクラに気づいて言葉を発したのは、サイだった。 「サクラさん、寝不足ですか?目の下に隈が出来ています」 「え?あ、ホント?」 「夜更かしはいけませんよ、それ以上太ったら洒落になりませんから」 サクラのお決まりの掛け声とともに、任務前の喝を貰ったサイは懲りない。 頬を撫でながら、 「私、デブでも大丈夫ですよ」 と綺麗なスマイルを利かす。 更なる打撃を受けた事は言うまでもない。 「サイ、あまりサクラを気づ付けない事、それからサクラ」 サクラがボクの顔を見つめた。 「サクラは太ってなんかないよ、丁度いい」 サクラの顔が紅潮するのが分かった。 「隊長・・・丁度いいっていうのは、微妙なんですが」 苦い笑顔を向けながら言うサクラの頬はまだ赤い。 「ん?そうなの?」 「ヤマト隊長、サクラちゃんは嘘でも“痩せてる”って言って欲しいんだってばよ」 嘘でもは余計だ、とナルトに喝を入れるサクラは相変わらずで。 でもそのあと、ボクの顔をちらりと見やるサクラの表情はいつもと違った。 それからだと思う、サクラの行動が変わり始めたのは。 サクラと目が合う回数が増えた。 ボクは普通に、任務のフォーメーションなどを説明するときなどに 目を合わせて話すくらいだが、最近はよく視線を感じていた。 ふと見やれば、サクラの翡翠色の瞳とぶつかる。 サクラは動じるでもなく、とっさにふいと顔を背けるが、ボクには何となく分かっていた。 (サクラも“お年頃”だからな、大人の男が気になるのかな) ナルトやサイには何のお構いなしにぶつかって行く子なだけに 控えめにボクの姿を盗み見るサクラが不自然だった。 ボクはサクラの変化に気づいてから、勝手な想像を巡らせていた。 元々先輩、先生の前では丁寧でいい子だったけど ナルトやサイには容赦なくぶつかるサクラも目の当たりにして ボクはサクラの本質を知った気がした。 (なるほど、サクラは”甘えて欲しいけど甘えたい”タイプなんだ) 普段見せる、男気や雑さは表の顔で、おそらく好いた男にはかなり甘えるタイプだろうな と推測した。 こうやって他人を観察するのも暗部からの癖で、 カカシ先輩は抜けたのだろうか、などと今でも思う。 「じゃぁ、今日はここまで、解散」 ナルトは、これから修行だと騒ぎながら駆け去った。 サイも、では、と家路に向かう。 サクラはこれからどうしようかと悩んでいる風で、 図書室に行くと決めたのか、その方向へと向いた。 「図書室にでも、行くのかい?」 「はい、ちょっと調べたい薬草があって」 「真面目でいい子だね、サクラは」 そんな小さなほめ言葉を笑顔で言うボクは、たぶん小悪魔。 普通は女性に使う言葉だろうけど、正しく今のボクはサクラの心をちょっと揺さぶっている。 「ヤダ隊長、そんな事無いですよ」 ホホッと口に手を当てて笑うサクラの顔はまた少し赤らんだ。 「ボクも一緒に行ってもいいかい?」 「え?隊長も本読むんですか?」 「はは、もちろん。ボクはカカシ先輩みたいな本は読まないけどね」 こうやって、ちょっとお年頃の話題なんかも混ぜたりして。 「カカシ先生はスケベな変態ですから」 前を向いたまま笑うサクラはどこかぎこちなかった。 図書室。 静まり返っていて、人がいるのかいないのか分からない。 サクラの読む本は上級向けで、奥の奥の棚にある。 奥まった部屋があって、そこでの読書が可能だ。 死角となっていて、部屋に入らないと、中の様子はわからない。 サクラとボクはお互い本を選んで、その死角の部屋へと踏み入った。 暫く無言のまま本に目を通すが、ふと視線を感じた。 サクラに依るものと分かったが、ボクはあえて気づかない振りをした。 サクラはボクが気づかない事を良い事に、ずっと見つめ続ける。 流石のボクも、笑いを堪え切れなくなった。 「ふ、サクラ、そんなに見つめられたら穴があいちゃうよ」 サクラを見ずにそう言うと、ガタンと椅子を鳴らした。 「た、隊長、気づいてらしたんですか?」 「そりゃ、ね」 暫く、再び本に熱中するが、サクラは一時と経たないうちに 本を綺麗に積み重ね始めた。 「これ、借りていきます」 「帰るのかい?」 「はい///」 サクラの心臓はどきどきしているのだろうか。 どこかぎこちなかった。 高く積み上げた本を戻そうと梯子を登るサクラに手を貸した。 一つ一つ、ちゃんと元あった場所に戻すところがサクラらしかった。 ボクはまた、意地悪な事を思いつく。 「サクラ、この本はボクの上のここみたいなんだけど、そこから届くかい?」 「あ、はい、大丈夫です」 サクラが梯子に片手を掛けて、ぐぐっと手を伸ばして本を戻そうと体を伸ばす。 ボクの上をサクラの体が通る。 まだ少し発達途中の体のラインが目の前にあって。 ボクの方がちょっとだけどきりとした。 その後の事はボクの計算通りで。 きゃっ、と声を上げたサクラが梯子から滑り落ち、ボクの上に被さって来た。 お姫様だっこで抱きとめてもいいんだけど、それはもう経験済みだから。 ボクはわざと受け止められなかったかのように、 サクラがボクの上に跨ぐような格好で、更にサクラの体をボクの腕の中に抱きとめた。 ゆっくりとボクの腕の中から起き上がるサクラにボクは優しく囁く。 「大丈夫かい?」 俯くサクラの表情は分かってる。きっと赤い顔をしているのだろう。 ボクは心配するふりをして、その顔を覗き込んで 「サクラ?」 顔を近づけてサクラの名前を柔らかに呼んだ。 「す、すみません、隊長!」 慌てて、顔を向けずにその場から退こうと跨る足を持ち上げたサクラ。 跨いだときにスカートが捲り上がって、際どいところで下が隠れている。 そんな姿にボクも下半身を疼かせてしまって。 慌てて退こうと立ちあがる時に、サクラの下着が目についた。 ボクの心臓が大きく鼓動を打った。 白の、レースに・・・紐。 少女と女の境目を象徴するような組み合わせだった。 「隊長、大丈夫ですか?重くてすみませんっ」 いつものように、笑顔を溢してボクの顔を見るサクラ。 「重くなんか、ないよ。サクラ位がボクにはちょうどいい」 え、と不思議そうな顔をするサクラに、ボクは思わぬ事を口にした。 「サクラ、サスケ君のことがまだ好きかい?」 サクラは言葉も発しずにボクを驚きの表情で見つめていた。 「昔は好きだったんでしょ」 「・・・」 「かっこいい、素敵、って友達と黄色い声挙げて追いかけてたんでしょ」 「・・・」 「今、それと違う感情、あるよね」 「隊長」 「ボクに対しての、感情」 ずばりいい当てられたのか、サクラは口を半開きにしたままボクを見つめた。 「昔のサスケ君に対する“好き”と、違うよね」 「・・・」 「戸惑ってるんでしょ、サクラ」 ボクは言葉を辞めない。 サクラの面持ちが少し陰って来たが、ボクはもう止まらなかった。 少女の好きと、女の好きが混ざり合って区別できないサクラは正に“お年頃” ボクはその事に気づいて、女の好きを、分からせようといろいろしてきたが そろそろボク自身が次のステップに進みたがっていた。 何も言えずに下を向くサクラに、ボクは大人の男を演じた。 「サクラは、サスケ君を好きって気持ちを大切にしていてもいいと思うよ 今はそういうお年頃なんだよ、、、どっちつかずでいい。 また、近々相談に乗るから今日は帰ろう」 ボクはそう、いい歳した大人だから。 今自分が感じている欲求を抑える位は出来て。 君を甘やかして、自分に誘おうなんて器用な真似も出来たりする。 サクラは少しだけ表情を明るくしてボクに向かって頷いた。 サスケを追い続ける自分の気持ちと、ボクを見てしまう気持ちとが相入れなくて でも混ざりきらなくて。 おそらくサクラはボクへの気持ちに悩んでいるのだと思う。 お年頃の女の子ならきっと、体の甘い疼きも経験したい頃だろう。 色修行は?終えているのか? 師匠があの綱手なだけに、無い事も無い、と考えていた。 サクラがはっきりと自分の事を男として好きと認めたら、 おそらく時間は掛れど体の関係は必須で。 むしろヤマト自身がそれを望んでしまう。 ヤマトはぼんやりと家路についていた。 「テンゾウ」 掛けられた声に振り向き、先輩、と声を掛ければ、ちょっと一杯と言うのでついて行くことにした。 「カカシ先輩」 「ん?」 「最近、サクラが妙に女っぽくなってきてるんですけど、色修行とかしてますかね?」 「んー、」 「綱手様がされるんですよね、きっと」 「してるよ」 「そうなんですか!やっぱり・・・」 綱手と色修行に向かうサクラの姿を想像して、お猪口をゆっくりと煽った。 「俺と」 「え?」 ヤマトの思考は停止した。 「1ヶ月前位からしてるよ」 「・・・先輩が、してるんですか?」 「そ、まぁ、それなりの事をね」 ヤマトは持ち上げたお猪口を口の前から先に進められなかった。 それから暫くカカシと他愛もない話を続けたが、あまり耳には入っていなかった。 カカシと別れたのは夜遅くで。 明日は昼過ぎからの任務でよかったと思いながら家路についた。 サクラとカカシ先輩が、、、 ヤマトの頭にはその事でいっぱいだった。 今までさんざんサクラに意地悪まがいな事をしてきたが 今ではヤマト自身が意地悪された気分だった。 (カカシ先輩とイロイロしていて、それでボクにも興味が湧いた・・・? ボクも身近な大人の男だから?) ヤマトは溜息をついて、それからは考えない事にした。 ボクが余裕なくてどうするんだ・・・ ヤマトはその日、あまり寝付けなかった。 次の日の任務。 7班は集まった。 いつもと変わらない面子。 しかしヤマトはサクラの顔を見る事はなかった。 任務を終えて、里に帰還してから解散するまでも、サクラと目を合わせる事はなかった。 ヤマトは、ちょっとした怒りを感じているのだと気づいた。 自分に気がある振りをして、カカシと体を重ねるサクラに。 勘違いをして、サクラにあんな事をいってしまった自分の格好悪さに。 解散後、ヤマトはサクラ達に目を向ける事無く足早に家路に向かった。 昨日、眠れなかった分、任務から帰ってすぐ、ソファで居眠りをしていた。 気づけば夜9時。 お腹が減ったとキッチンに向かえば、突然ベルが鳴った。 誰かとドアスコープを覗けば、そこには見た事のある髪色の頭。 「サクラ?」 ヤマトはガチャリと鍵を開け、ドアを開けた。 「隊長、相談に乗ってください」 何か、決意をしたような表情のサクラに、ボクは一瞬たじろいだ。 「あ、ああ、中に入るかい?」 「し、失礼しますっ」 なんだか緊張した声音でズイッ部屋へと足を踏み入れるサクラに、 ボクは怒りなどすっかり忘れ、少しの戸惑いの中にいた。 「どうしたんだい?」 寝起きだからか、いつも通りの優しい表情が自然と作れた。 暖かいココアを入れてあげると、サクラはやはり緊張した様子でカップを受け取る。 「・・・隊長、」 「ん?なんだい?」 「実は、私、い、色修行をしているんです」 「・・・」 ヤマトはカカシの事を思い出した。 そして、赤くなるサクラの顔をみて、まさかカカシ先輩の事で相談に来たんじゃ、と思った。 「・・・それで?」 ボクは平静を装った。 「・・・・」 それきりサクラは下を向いたまま、言葉を発しなくなった。 「色修行は、辛いかい?」 「・・・」 「カカシ先輩で、良かったかい?」 「・・・」 ヤマトの問いに、サクラは俯いたままだった。 ヤマトもどうする事も出来なくなって、またその相談に乗りたくない気持なので 暫くサクラが話しだすまで静かにする事にした。 本を読みながらココアをすする。 気づくと時計の針は10時を回っていた。 サクラがコトリとカップを置いた。 「あ、あの、隊長、あの、実は色修行がもうすぐ終わるんです」 「うん、」 ヤマトは、サクラを抱くカカシの様子を想像した。 「それで、カカシ先生に言われたんですっ・・・」 「・・・?」 ヤマトは続く言葉を待った。 「隊長・・・」 サクラの声音は先ほどまでの緊張したものとは打って変わって、真剣なものだった。 サクラの綺麗な瞳がヤマトを見つめる。 「私の、初めての人になってくれませんか」 真剣で、決意を含めた強い瞳。 ヤマトはドクンと心臓を鳴らした。 「サクラ、それは・・・」 「最後の、色修行です、でも、カカシ先生が、 初めての人は自分で選びなさいって言ってくれたんです」 「・・・カカシ先輩が」 ヤマトは嵌められたと思った。 あの時の居酒屋での話はほんの一部に過ぎなかったのだ。 おそらく、初めての男として選ばれるであろうヤマトにその話をしなかったのは カカシの意地悪だ。 カカシの話以来、ヤマトは急激に悩まされたのであるから、 おそらくその事をカカシは予想して話さなかったのだ。 「サクラ」 ヤマトはカップを置いて、サクラに近寄る。 「いいのかい?ボクで」 「た、隊長が・・・いいです」 サクラはそっと、ボクの胸に顔を押し付けた。 言葉を聞いた時は信じられなかったが、 サクラの表情と行動を見て、ボクはサクラを信じた。 例えこの行動全てがカカシ先輩の差し金で、 相手を惑わす色修行の一環だったとしても構わない。 一生懸命なサクラであることは変わらないのだから― 「サクラ、口づけしてごらん」 くい、と顎を持ち上げて顔を上げれば、サクラの何とも言えない 恥ずかしそうに見つめる瞳があった。 半開きになった唇は潤んでいて。 「っ―」 ごくりと喉を鳴らし、意を決したように顔を近づけてくる。 緊張のせいか、ボクの手を置いた肩が震えていた。 (緊張し過ぎじゃないか?) 思ったのも束の間、柔らかな感触がボクを襲った。 初めは触れるだけのくすぐったいキス。 暫くしてサクラはふっと顔を離してボクの顔を見つめた。 「終わりかい?」 「―っ」 微笑むボクに、サクラは再び顔を近づけてきて くちゅり・・・ 音を立てて唇を重ねて来た。 サクラの舌がボクの口を割って侵入してくる。 まだたどたどしいその舌使いに、ボクは我慢しきれずにホンモノを見せる。 「っ!」 頭を手で押さえて、角度を変えて舌を奥まで侵入させる。 ビクリと肩を震わせて、サクラはボクの胸にしがみついた。 サクラを抱いて、顔は上を向かせ、ボクは上から執拗に攻める。 「んっ、んっ」 声を上げてはボクの服をぎゅっと掴んで。 ようやく口を離してやれば、二人の口からは糸を引いていた。 「ハァ、ハァ・・・」 サクラは苦しそうに息をしていた。 「大丈夫かい?あまり、得意じゃなさそうだね」 「っ///」 ボクはすっと立ち上がり、シャワールームへと向かった。 不安げな顔をして見ているサクラに、 「今更やめたりしないよ、任務からまだシャワー浴びてないから、ね」 顔を赤らめて、こくりと頷くサクラを確認して、ボクはシャワーを浴びた。 この間に逃げはしないか。 そんな考えが浮かぶも、それはそれで・・・ 「後ろから追いかけて行って、襲ってしまえばいいんだから」 ボクは一人で笑みを湛えた。 ボクは急ぐでもなく、体を拭いて、下だけ穿いて サクラの待つ部屋へと戻った。 テーブルの上には二つのカップ。 ソファに、サクラはいなかった。 「・・・・・」 ボクはタオルで頭を拭きながら寝室に向かった。 そこに、サクラは居た。 「隊長の寝室って、」 「・・・?」 「大人の男の人の匂いがします・・・」 ベッドの上で座り込んで辺りを見回すサクラに ボクはタオルをバサリと放って隣に座った。 「そうかい?カカシ先輩と、違う?」 サクラは困った顔をして、 「カカシ先生の事は、わかりません」 と答えた。 ボクは少し気にかかったが、サクラがギシリと音を立てて ボクに抱きついてきたので、そのまま優しく抱き締めた。 「隊長」 「なんだい」 「・・・―。」 「え?」 小さく呟いたサクラの言葉が聞こえなくて、ボクは聞き返すが サクラが口を塞いできた事によって妨げられた。 ボクはそのまま、サクラと口づけを交わし続けた。 流石、優等生だけある。 先ほどよりも積極的で、上手にキスをこなすサクラに ボクは更に先に進む事を決めた。 (一応、色修行だからね) ボクはゆっくりサクラをベッドに寝かせると、 顔を離した。 「いいね?」 「はい」 ボクはサクラの服をゆっくりと脱がす。 時々サクラと視線を合わせれば、少し不安そうに揺れる瞳を見つけた。 「恥ずかしいかい?」 「・・・ちょっと」 サクラの下着は、図書室の時と変わっていた。 薄い桃色の、レースの紐ショーツ 「サクラ、紐なんていやらしい」 「っ、その方が、いいと思って・・・」 恥ずかしそうに顔を背けるサクラに、ボクは小さくキスをした。 「かわいいよ、サクラ」 「うっ、隊長///」 サクラの下着姿を少し堪能しようと、ボクはそのまま体を撫でた。 「サクラ、どんな感じだい?」 意地悪く微笑みながら、サクラの反応を楽しむ。 くすぐったそうに身を捩るサクラは恥ずかしそうに顔を背ける。 やんわりとした膨らみを大きな手で優しく揉めば、 サクラは小さく声を上げて感じていた。 「カカシ先輩にも、教わっているんでしょ?」 ボクはサクラに問いかけると、サクラは体を這う刺激に耐えながら、 「こんな事、教わって無いっ」 と言葉を紡いだ。 「じゃぁ、どんな事を教わっているんだい?」 「・・・」 サクラはまた、あの決意を込めた強い光を灯した瞳を映して ボクをベッドに押し倒した。 「サクラ」 サクラはボクの唇を奪う。 そのまま、ボクの首筋に舌を這わせて、鎖骨、脇、胸、腹 とじょじょに下方へと攻めていった。 「サクラ、中々、キモチイイよ」 ボクはこそばゆい刺激に耐えながら、カカシ先輩にこんな事をしているのか と、先輩を少し恨んだ。 「サクラ、」 気づけば、サクラの手はボクの熱くなったそこへと置かれていて。 サクラは脇腹にキスをしながらボクの熱を服の上から撫で回した。 ・・・さっきまでの、羞恥に悶えるサクラとは違う。 瞑った目、チロリと出される舌、いやらしく撫で回す手 全てが積極的で、何より快感だった。 「サクラ、凄いな・・・」 サクラの綺麗な桃色の頭を撫で、下腹部を刺激するサクラに興奮する。 「隊長、」 呼ばれてサクラを見やれば、上目遣いでボクの服を脱がそうとする姿が目に入る。 「私、欲しいんです」 いやらしい声を出して、サクラはボクの熱を露わにした。 サクラは目を瞑って、ボクのものに舌を這わす。 「くっ」 サクラのざらりとした舌に、ボクの快感は一入で。 まるで猫の舌かと思うほど刺激を与えてくる。 チロチロと遠慮がちに味見したり、 ベロリとアイスを舐めるようにしたり ボクは様々に行われる刺激に息を漏らした。 「っ、サクラ・・・」 ボクは参ったという様に脱力した声を出す。 サクラはその声を聞いて、更に先へと進む。 サクラの小さな口が、ボクの先端に宛がわれた。 舐めまわすことしかされなかったそれは、 サクラの口の中へと進もうとしている。 サクラは少し、侵入をさせ、引いたかと思うとまた少し侵入させ、 早く奥まで咥えて欲しいと思えば、口を離して、再び周りをペロペロ舐めたりする。 なかなか咥えてくれないサクラに、ボクは耐えきれなくなっていた。 「サクラ、頼むから・・・」 ボクが哀願すると、サクラは笑みを浮かべて、 じゅ・・ぷ 唾液をたくさん滴らせてボクの熱をゆっくりと咥えこんだ。 「う・・・ぁ」 ボクはあまりの快感に背中を丸めた。 サクラはじゅぷ、じゅる、と音を立てながらボクのものを咥えている。 「サクラ・・・、もう、いいから」 ボクはこれ以上続けられると、ボクがやられてしまうと思い、 サクラを離した。 「サクラ、上手だね」 少し正気に戻ったように、再び恥ずかしそうに目を伏せる。 「今度はボクが鳴かせてあげるよ」 ボクはサクラの下着を取り去った。紐なので、足もとまで下げずとも 蝶結びの紐を解けば、はらりと取りさられる。お揃いのそれらをパサリと床へ放った。 「ぁ・・・」 恥ずかしい、と体を隠すサクラに、ボクは許さないよと両手を捉えた。 手のひらサイズに膨らんだ丘の上に、既に突起したピンク色の先端が見える。 ボクは口に含んで優しく転がした。 「んっ」 サクラは脇を縮めて身を強張らせた。 ボクは構わず愛撫を続ける。 胸の膨らみからボクの涎が垂れるまでしゃぶり続けた。 首筋に舌を這わせたり、下腹部にキスをしたり 次第にサクラの下の部分が湿り始めた。 ボクが手を忍ばすと、あっ、と声を上げた。 くちゅ・・・ そこはしっかりと濡れていた。 前の方から後ろの方まで、指一本でそろりとなぞる。 サクラは切なそうに鳴いて、腰を震わせた。 「欲しい?サクラ」 「ん、た、たいちょっ」 ボクは指を一本秘口へと近づける。 くちゅ、と音を立てていても、やはり初めては痛い様子で。 サクラはきゅっと身を強張らせた。 ボクはサクラの足を開いて、きゃぁ、と言うサクラを尻目に 濡れた場所に舌を這わせた。 「んぁっ」 サクラは目をぎゅっと瞑って、痛みか、快感か 刺激に耐えていた。 ずるり、と舌を中に侵入させる。 出して、抜いて、舌全部を中まで入れて― そうして繰り返して行くうちに、サクラの息が上がって来た。 「大丈夫かい?」 こくこくと頷くサクラに、ボクは更に指を入れた。 ゆっくり、出して、抜いて。 指を増やして、奥まで、奥まで。 「サクラ、指3本、奥まで入ったよ」 ボクはサクラにその様子を見せた。 「ゎ・・・」 サクラはとろんとした目で指を咥えた自分の秘所を見つめる。 「サクラ、ボクのを入れてもいいかい?」 「隊長の、下さい」 いい子だね、と耳元で囁いて、ボクはサクラに自らを押しあてた。 「ん、」 強張るサクラに、力を抜くよう背中を撫でれば、サクラはボクの背中に手を回して しっかと抱き締める。 「ゆっくり、優しくするから」 じゅ・・ぷ 卑猥な音が寝室に響く。 じゅぷ・・・じゅる サクラの頭を撫でながら、ボクは腰を進めていった。 「ハァ・・・あぁ」 サクラの喘ぎ声が響く。 じゅぷっ・・・じゅぷっ ボクは奥まで入れると、ゆっくりと出し入れを繰り返した。 「サクラ・・・」 「ぁっ、あっ、隊長っ」 サクラの中は温かくて、きつかった。 でも止めどない愛液が痛みを少なからずとも和らげているようで。 痛いのかもしれないが、サクラはやめてと言う事はなかった。 「隊長、」 「痛いかい?」 「もっと、動いていいですよ」 髪を乱しながら、色っぽい声と目つきでボクにそう言った。 言われたボクは、止められるはずもなく。 「ぁあっ、あっ」 激しく繰り返される挿入に、サクラは声を大きく喘いだ。 腰を打ちつける音とサクラの嬌声が響く。 「ったい、ちょ、・・壊れるっ、」 必死にボクにしがみ付くサクラが愛おしくて。 ボクはもう、止まらなかった。 「ぁっ、ぁあっ、や・・っ」 「サクラっ」 「あぁっ、ダメっ、おかし、くなっ・・・」 パンッ、パンッ、と肌のぶつかる音が更に火をつける。 ボクは一旦動きを止めて、抜いた。 「サクラ、痛い?」 「入れた時は、でも入ってるときは痛いって言うより、、、」 ボクはその続きを待つ前に、サクラを抱いて、うつ伏せにした。 「サクラ、お尻をあげてごらん」 「えっ」 恥ずかしそうに振り向くサクラのお尻をぐいっと持ち上げる。 突き出されたまるい柔らかなお尻をぎゅっと掴む。 「隊長、」 ボクは再び秘口に熱いものを押し当て、痛くないようにゆっくり挿入した。 「痛む?」 「大丈夫、です」 サクラはんんっ、と顔を顰め、シーツを掴みながら耐えていた。 やはり入れる時はかなり痛むらしい。 ボクは再び、亀のようにゆっくりと出し入れするが サクラの方から、 「隊長、激しくっ」 と要求され、遠慮なく律動を速めた。 再び肌のぶつかる音と、サクラの喘ぎ声がこだまする。 先ほどよりより強く感じるらしく。 「ぁっ!、隊長っ、ダメっ、だめっ」 「サクラ、きもちいい?」 「ダメぇ、激しすぎてっ、ホントに壊れちゃ、うよぉ」 サクラの腰の力が抜け、息を荒げて受ける様子に、 ボクも絶頂を迎えようとしていた。 「ぅ、サクラっ」 ボクは激しく腰を打ち付けると、ぁあっ、と声を発して果てた。 力尽きたようにぐったりとするサクラの頭を撫でながら後処理を施す。 濡れた愛液と一緒に、赤い鮮血が滲んでいた。 (・・・ボクが奪ってしまった、最初の・・・) ヤマトはボーっと眺めながら、片言に、サクラの処女を奪った事を実感した。 処女を抱くのは、実は初めてだった。 「隊長」 呼ばれて視線を向ければ、サクラが恥ずかしそうに両手を広げて来た。 甘えてるんだ。 ボクはフッと笑ってサクラの腕の中に飛び込んだ。 その夜は、まるで恋人同士のように抱きあって眠った。 次の日。 サクラは朝早くに家へ戻った。 「初めてが隊長で、良かったです」 その言葉を残して。 それからあまり日が経たないうちに、カカシ先輩に呼ばれた。 「で、どうだった」 少し不満そうに、またなんの前置きも無しに尋ねる先輩はおそらく 面白くないのだろう。 「先輩・・・サクラに高度な技教えすぎじゃないですか?」 「え?そうなの?」 「そうなのって・・・先輩が教えたんじゃないですか」 「オレはほら、知識だけだから」 「え?」 「オレはサクラに指一本触れさせてもらえなかったから」 「そうなんですか!?」 「こうやってするんだよ、とか、こういう技があってね、とか、映像として見せただけだから」 「・・・・・」 「そんなにサクラ、上手いの?」 「あだだ、ダメです先輩!サクラはボクのですからね!」 「何、別に最初の人に選ばれただけで、付き合うわけじゃないでしょ」 「まだその話は無いですが、これからあります」 「わかんないよ〜、オレ取っちゃうよ〜」 「先輩!」 サクラはカカシと体を合わせた事も無く、 さらに指一本触れてないとなると・・・ (あのキスも、あの積極的な・・・) サクラが上目遣いに下半身の熱を咥える姿を思い出して顔を赤くした。 「・・・相当なんだな、サクラって」 「ち、違います!へ、下手ですよ?」 ヤマトの上ずった声に、カカシはにやりと笑みを湛えた。 「ま、とりあえず綱手様への報告は頼んだよ〜」 「ええ!?どうやって!!」 fin 初エロです。 ララ子のヤマト像が顕れています(わはは カカシとヤマトはエロ担当 サイとサスケは微エロ担当 ナルト&他はほのぼの担当